この前の日記で日の光で模型が模型に見えてしま う原因は 『塗装面の粗さ』 にあると書いた。実はこ の他にもう一つの 『粗さ』 が模型を小さく見せてい る原因がある。それは 『地面の粗さ』 である。 外で撮影するとき、より本物に見せるためにはやはり 本物に勝る物はない。だから地面は本物の土やコン
クリートを使おうと思って土の上に置いて撮影したのになんかちがうなぁ?っていう経験はない だろうか?確かに本物以上に本物に見える物はない。けど本物は1/1のスケールである。それ をそのまま1/20に使えば土の粒が本来の20倍になってしまうので模型が小さく見えてしまう のである。・・・なんて偉そうに書いてるが、実は僕もそれに気づいたのはつい最近だったり。
滑走路をイメージして、会社のコンクリートの駐 車場にファルケを置いて撮影してみた。上の写 真でわかるようにかなり表面が細かいコンクリだ ったのでこれでいけるだろうと思ったが大失敗。 (右の写真)ここまで接写してコンクリートの粒子 が意外と粗いということにはじめて気づいた。 おそらく同じことが土や雪などでも言えると思う。
じゃあどうすればいい?そのスケールにあった地面を作ればいいのである。・・・とは言ったもの の今回はローアングルで撮るからどんだけでかいベースがいるんだ?うわ1m弱もいるじゃん!
そんなでかいの何で作ればいいんだ?と途方に暮れてたら会 社に80cm×40cmの建材ボードが落ちてたラッキー♪でもそ のままだと滑走路に見えないので、ホームセンターで買ってき た補修用モルタルを使ってみることにした。これをヘラで薄く均 一に塗りのばしていく。丸1日ほど乾燥させたら正方形のスジ を彫っていき、エナメルでウェザリングする。さすがにこれだけ 広い面積は普通の筆では塗れない。僕は油絵用の豚毛の筆 を使った。さすが豚の毛。かたいかたい。
このとき注意するのは、いくら塗る面積が広いからと言ってハケやブラシで塗装しないこと。
常にスケールを意識して塗るようにする。ウェザリン グの粗さも結果に少なからず影響してくるから。スケ ールを意識すると言われても。という人はすぐ横に 同スケールのフィギュアを置いて塗るといい。人間 との対比ならイメージがつかみやすい・・・よね?
それから擦れたような傷を紙ヤスリでササッと書い て完成。てきとーでも結構雰囲気でるよ。
そしていよいよ撮影。1/20の人の目線の高さから撮影すると迫力が出る。そして重要なのが被写界深度。つまりピントの合っている領域のこと。これを深く(領域を広く)した方が大きく見え ると思う。人間は大きな物を見るとき対象物全体にピントを合わそうとする。だからピントが全体 に合ってる写真は大きい物だと認識する。・・・んじゃないかなぁ?
写真家の本城直季さんは実物の物を模型のように撮ることで有名。だからその逆をすれば模 型を実物のように撮すことができるんだろうね。ってそんなことできるかいっ!って?
たしかに。だけど本城さんの写真に何かヒントがあるのは間違いないのだから。
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テーマ:模型・プラモデル・フィギュア製作日記 - ジャンル:趣味・実用
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